日本企業がカザフスタンへの投資を考える場合には、戦略としては下記の3つが考えられる。
(1)豊富なカザフスタンの鉱物資源の中では、輸送コストの面から考え、希少資源(レアアースなど)に集中する。
(2)進出が比較的容易であるし、近接しているロシアとの一体的な市場として捉えることができるので、
カザフスタンをロシアへの進出を考える際の拠点として位置付ける。
(3)大手グローバル企業と競合しにくいカザフスタンを拠点として中央アジアやロシア市場を狙うという戦略。
最近の日本との経済関係は下記の表のようになっている。
日本からの輸出品目:乗用車(55.8%)、鋼管(15.7%)、ブルドーザー等(6.9%)、ゴム製タイヤ(5.6%)
日本の輸入品目:フェロアロイ(82.6%)、石油・歴青油(8.8%)、粗銅(1.7%)、タンタル(1.6%)、ベリリウム・クロム等(1.5%)
・国際石油開発帝油による北カスピ海沖合油田開発(1998年8月)
・センコーによる地元企業との国内運送・倉庫業(2010年)
・住友商事によるカザトムプロムとのレアアースの回収事業(2012年11月)
・ミニストップ1号店オープン(アルトマイ、2013年1月)
進出が比較的容易であるという有利なビジネス環境と政治的のも安定していることから、
2005年以降海外からの直接投資が大幅に伸び、カザフスタンは240億米ドル以上の海外直接投資を獲得した。